Monthly Outlook
グローバルストラテジー
内外経済・為替見通し
国内経済
日本経済は昨年秋口以降の踊り場から緩やかに脱却する動きを続けています。昨年12月から今年1月にかけて、昨年8月の震災後のピークを上回ってきた鉱工業生産指数は、2月には3ヶ月ぶりに低下しましたが、製造工業生産予測調査によると、3月、4月は続けて前月比での上昇が見込まれています。また、内閣府発表の3月の景気ウオッチャー調査では、経済活動を映す「街角景気」の現状判断指数が前月比5.9ポイント高い51.8となり、好不況の分かれ目とされる「50」を8ヶ月ぶりに上回りました。3月の日銀短観では、大企業製造業の業況判断DIが12月調査比改善するとの市場予想に反して横這いの▲4にとどまるとともに、先行きも▲3への極めて小幅な改善が見込まれていますが、業績予想の前提為替レートが1米ドル=78.14円と現状水準に比べ円高方向に設定されているため、上振れ余地があると考えられます。次に金利見通しですが、このところ米国をはじめとする主要国の長期債利回りの低下に伴って、日本の10年国債利回りも1%割れが定着しつつありますが、日銀の金融緩和に対する期待感も強いことから、今後も0.90〜1.00%程度の低位での動きを想定しています。
グローバル経済
4月17日、IMFは世界経済見通しの見直しを行い、2012年の世界の成長率見通しを前回1月の+3.3%から+3.5%へ引き上げましたが、これは世界経済の緩やかな回復が当面続くという、当社の見通しを裏付けるものであると考えています。米国では、3月の非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回る12万人にとどまったことをきっかけに、景気の先行きを不安視する向きもありますが、雇用統計はブレが大きい指標であるため、3月の下振れを以って、米国の雇用環境が変調を来たしたと見るのは時期尚早であると考えています。また、中国の第1四半期のGDP成長率も+8.1%にとどまり、市場予想比大きく下振れましたが、月次の経済統計の一部には底打ち感も見られ始めているため、髙木証券では1〜3月が成長率のボトムとなり、4〜6月以降は緩やかな拡大に転じる可能性も出てきたと考えています。
為替見通し
為替市場では、3月の半ばに1米ドル=84円台まで円安が進行した後は、その反動でやや円高方向への動きとなり、4月中旬には1米ドル=80円台前半を付ける場面がありました。過去5年近く続いた円高局面には終止符が打たれたという見方に変化はありませんが、日米両国における金融緩和に対する期待感の綱引き等により、今後1ヶ月程度のタームでは小幅な値動きにとどまる可能性が高いと考えています。(当面のレンジ:1米ドル=80〜84円)(4月24日:投資情報部 勇崎)
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