投資とは何でしょうか。辞書では「利益を得るために、事業などに資金を投下すること」という説明が多いようです。誰でもすぐに思い浮かぶのが、「株式投資」や「債券投資」のような言葉でしょう。ほかにも「自己投資」や「先行投資」のような使い方もあります。 いずれにも共通するのは、「いますぐにではなく、近い、あるいはもう少し先の将来の果実(例えば収益)を期待して何かを投じること」といったニュアンスです。大事なポイントは、将来に待つものは「期待」であって、「確実」なものではないという点です。
金融商品で考えた場合、「確実」に限りなく近いのは「貯蓄」です。ペイオフ制度がスタートしたとはいえ、決済用預金は全額保護されるのが原則です。貯蓄は「安全」「確実」、そして「いつでも引き出しやすい」という利便性が特徴です。 しかし、貯蓄の泣き所は利息がほとんど見込めないことです。特に日本では、平成7年以降は歴史的な低金利が続き、もはや貯蓄だけでは財産形成はできないのが現状です。
ここでもう一度、投資について考えてみましょう。投資と似たものに「投機」という言葉があります。こちらは「大きな収益を得ることを目的に、機を見計らって資金を投下すること」といった意味合いの言葉です。つまり、当たれば莫大な利益が期待できる反面、投資よりはるかに不確実でリスクもきわめて大きなものです。株や債券の世界にもしばしば「投機筋」という言葉が登場することがありますが、これはマネーゲームのような感覚で大きな資金を動かすプロの集団のことです。 それに比べれば、リスクはあるといっても、投資ははるかに穏やかなものといえるでしょう。それだけではなく、投資家のスタンスによってリスクの大きさをある程度コントロールすることも可能なのです。
私たちはそれぞれが、世代ごとのライフステージに応じた財産形成をしていなくてはなりません。若いときには将来に備えた確実な資産形成が、働き盛りの世代にはより効率的な蓄えづくりが、そして高齢世代にはより安全で安定した資産運用が、といった具合です。 これから先は、「株式」「投資信託」「債券」について、その特徴やリスクについての解説をしていきます。「ハイリスクハイリターン」から「ローリスクローリターン」まで、さまざまな投資商品をよく理解し、それらをそれぞれのライフステージやライフスタイルなどのニーズに応じて組み合わせてみてはいかがでしょうか。
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